軋む

    坂本さんが「Pal Joey」で共演された高畑淳子さん

    舞台上の存在感と大人の女性の哀愁に魅了されました。

    「Pal Joey」の東京楽チケットを高畑さんのところで取っていただいたことをご縁と感じ、
    「これから高畑さんご出演の舞台をできる限り拝見しよう」と心に決めました。

    5月には「をんな善哉」に行きました。
    その時の感想はこちら

    今回足を運んだのは

    「欲望という名の電車」です。


    テネシー・ウィリアムズ


    鳴海四郎

    演出
    鵜山仁

    音楽・演奏
    小曽根真

    ボーダレスな現在、
    演劇を「伝統芸能」「古典劇」「新劇」「大衆演劇」「商業演劇」「アングラ」「小劇場」
    等と、ジャンル分けするのは不毛な気がします。

    ・・・が、元「新劇かぶれ少女」としましては、
    テネシー・ウィリアムズは、アーサー・ミラー同様、避けて通れない道でした。

    若い頃は、地方住まいだったり、東京に居ても貧乏のどん底だったりで
    劇場に行くことなんて、贅沢の極み。

    ですから、「欲望という名の電車」もTVで観ました。

    文学座の公演で、ブランチは杉村春子さん、スタンレーは北村和夫さん。

    「杉村さんの演技は素晴らしいけれど、ブランチをやるにはちょっとお歳を召してしまわれたな・・・」
    と感じた記憶があるので、文学座公演の終りの方だと思います。

    それからうん十年ぶりの「欲望という名の電車」

    お芝居に胸躍らせた若い頃に戻ったようで、
    坂本さんや剛くんの舞台とはまた違ったときめきがありました。

    劇場は世田谷パブリックシアター
    そう、シティ・ボーイズ・ミックス「動かない蟻」で、開演時間を間違い見逃すという
    痛恨のミスを犯した劇場です。
    今回は無事に劇場入り。

    劇場前で開演を待つ方々は、坂本さんや剛くんの舞台のお客さんとは
    また一味違った雰囲気。
    平日昼公演ということで、年齢層が高いのは当然ですが、
    業界風の男性が多いのが印象的でした。

    席に着くと、私の席にスーツ姿の若い男性が・・・
    「○○様でいらっしゃいますか?
    いつもご来場ありがとうございます。
    終演後楽屋にご案内いたしますが、どうなさいますか?」
    と訊かれ
    ビビった私は
    「すみません。この後予定が入っていますので、ご遠慮します。
    よろしくお伝えください」と緊張しながら答えるのが精いっぱいでした。

    実際、夕方から会議の予定が入っていたのですが、
    それが無くても、たった3回の観劇で楽屋だなんて
    おそれ多いです。

    ・・・で、これをいただいちゃいました。

    高畑さん

    おいしい“だしパック”だそうです。
    いただくのがもったいない。

    これで、お雑煮作ります

    高畑さん
    ありがとうございました。




    高畑さんかつて青年座公演の同作品で、ブランチの妹ステラを演じたことがおありだそうです。
    当時の初々しい高畑さんの写真も素敵でしたが、
    高畑さんはやはりブランチ女優だと思います。

    あまりにも有名な

    「欲望」という名の電車に乗り
    「墓場」という電車に乗りかえ
    「極楽」駅に降り立った

    というセリフから始まるこの物語

    人種問題、同性愛、女性の社会的地位など、社会問題にも鋭く切り込みながらも、
    それだけではなく、人間の本質をえぐり取るように描いたこの作品

    確かに重い
    確かに暗い

    登場人物たちが傷つけあい、ぶつかり合うたびに
    観ているこちらの心も電車が激しく通過している時の枕木のように
    ギリギリと音を立てて軋みます。

    その痛みがいつの間にか、優しい疼きに変わり
    それが、ちょっと快感だったりします。

    人間ってなんて切なくて、哀しくて、愛しいのだろう。
    そう思わずにはいられない、ラストシーンです。

    まさか自分でも泣くとは思っていませんでした。
    涙が止まりませんでした。

    歳を重ねたからでしょうか。

    高畑さんはじめ、ご出演の方々は、皆さん素晴らしかった。
    生々しいほどの存在感でした。

    小曽根 真さんの生演奏のピアノ
    贅沢な時間でした。

    時に優しく
    時に激しく

    小曽根さんが奏でるブルースが体に沁みこみました。


    高畑さんの次回作は「雪やこんこん」
    井上ひさしさんの作品です。

    高畑さんと井上さん
    私にとってはまたと無いコラボ

    しかし、日程が「金閣寺」と重なり、さらに「MO&O」の直前
    故に「あきらめよう」と思っていましたが、
    今回の「欲望~」があまりにも素晴らしかったので、
    帰宅するや否や「雪やこんこん」の申し込みはがきを書いて送ってしまいました。

    Date: 2011.12.22 Category: ミュージカル・演劇・映画  Comments (1) Trackbacks (0)

    この記事へのコメント:

    甘楽ちゃん

    Date2011.12.24 (土) 22:49:52

    ええっ、楽屋にご案内!!??いらっしゃればよろしかったのに!また坂本君と演ってください!って言えば良かったのに!さすがですね。常連さんなんですねえ!!!!

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    V6(ファンになって14年目)と
    ウルトラ(ファンになって49年)と
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    (足を運び始めて22年)
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