アイドルファンもまた 葛藤する生き物である

    こちらにお引越しをする前の『旧 しなやかな有機体』で
    アイドルとは葛藤する生き物である
    という駄文を書いたのが、2008年1月

    もう5年も前になりますか・・・。
    時の流れの速さに、恐れおののいております。

    お約束を果たすのが遅くなりましたが、
    「アイドルにおける仕事の多様性についての考察」
    について、書かせていただきます。

    記事のタイトルはその副題です。

    今回の
    アイドルグループ「V6」のメンバーと恋愛できる実写ソーシャルゲーム「ラブセン~V6とヒミツの恋~」
    の一件で、

    アイドルのみならず
    アイドルファンもまた 葛藤する生き物なのだと思い知らされました。


    アイドルファン 2つのパターン


    アイドルファンにも2つのパターンがあるようです。

    パターンその1
    そもそも「アイドルという存在が好き」という
    アイドル肯定型ファン

    パターンその2
    「アイドルという存在には抵抗がある」が、「たまたま好きになった人(グループ)がアイドルだった」という
    アイドル抵抗型ファン

    私の場合、明らかにパターン2です。
    V6ファンは、パターン2の方が比較的多いように感じます。
    あくまでも、感じているだけで、根拠はありません。

    「アイドルなんて・・・ぜんぜん興味無いし」と思っていた自分が
    「まさかアイドルを好きになるなんて・・・」

    その事実を受け入れるのに、それなりの時間を費やす、アイドル抵抗型ファン。
    しかし、一旦受け入れると、意外にまっしぐらなのも、このタイプのような気がします。

    ファンクラブに入って、
    コンサートにも行って、
    舞台に足繁く通って、
    ほんとに欲しいのかどうかも定かでないグッズを買って、
    掲載された雑誌を買って(雑誌の山がエベレストみたいになって)
    出演番組をひたすら録画して、

    そんなことに邁進する自分に戸惑いつつも、
    情熱に逆らうことができず、フラフラと突き進む。

    そんな日常に慣れて来たとはいえ、
    もともと「アイドルに対する抵抗感」を根っこに持つ私ゆえ、
    今回人一倍葛藤したものと思われます。


    拒否反応の原因は?

    いかにもアイドルチックなコンサートにも、それほど抵抗を感じなかったのに、
    今回ソーシャルゲームに、こんなにも強く拒否反応を示したのは、なぜでしょう。
    考えてみました。

    抵抗要因その1
    擬似恋愛対象としてのアイドルという存在への抵抗


    抵抗要因その2
    課金制度を有する携帯(スマホ)ソーシャルゲームという商品への抵抗


    抵抗感の主な要因は、この二つに集約できそうです。


    アイドルとして まっとうな判断

    要因1につて

    アイドルを擬似恋愛対象と見る。
    これは、アイドルファンとしては王道。
    ある意味、当たり前の志向です。

    しかし、これがあるゆえに私はアイドルには抵抗があります。
    自分が彼らに抱いいている感情は明らかに擬似恋愛ではありません。

    保護者的な感情に近いようでもあり、
    一緒にアイドルという存在を作っていく、共同制作者に近いようでもあり、

    とにかく、6人が楽しそうにしていてくれれば、
    刺激的な創作活動を地道に続けていてくれれば、
    それで幸せ
    的な感情が非常に強いです。

    私が知る限り、V6ファンは
    自分好きなメンバー
    という単純なベクトルではなく
    複雑に絡み合った様々なベクトルを持っている方が、多いように感じます。
    これも、あくまでも感じているだけ、根拠なし。

    そんな否擬似恋愛派の私にとっては、今回のソーシャルゲームは理解不能領域です。
    理解できないゆえ、当初は「全面否定」が優っていましたが、
    現在は「擬似恋愛の対象になる」ことも、アイドルの重要な仕事の一つだと認識できたので、
    「全面否定」状態からは、脱しました。

    論点からは、少し外れますが、アイドルの仕事を考える上で、
    一つの指標となるコンサートについて触れます。

    アイドルチックなコンサートに抵抗ないとは言え、
    自分の好きなコンサートを振り返ってみると、
    グッデイコンやVIVESコン、セクバニコン、2009年カミコン。
    明らかにアイドルチックなものより、アーティスト志向のものを好んでいることがわかります。

    私の中で、今年のOMGコンの評価が低いのは、やはり根っこに「アイドルへの抵抗感」があるからです。

    「ファンはみんな私と同じように感じている」と思い込んでいましたが、
    違っていたようです。
    OMGコンの時に、アーティスト志向のコンサートを好まない方々がいるということを、
    知りました。

    様々なリサーチを行っているであろうV6のメンバーとスタッフの皆さんが、
    一方の志向に偏ることなく、多様な要望に応えるべく、コンサートを創るのは、
    アイドルとしては、しごくまっとうな判断であり、仕事のあり方です。

    私には、「中途半端」にしか見えなかったOMGコンも
    違う視点から見れば、私とは違うベクトルを持つファンの方々の「願いにぴったり」の内容だったのです。


    今回のソーシャルゲームも、多様なアイドルの仕事の一環です。

    映像でなく、実際に生で会いたい。
    それが、ファン誰しもの願い。
    しかし、来年はコンサートが無いことは、確実。
    誰もが、舞台に行けるわけではない。
    地方にお住まいであったり、学生さんなど経済的に厳しい条件であれば、
    遠征もままならない。

    そんなファンにとっては、手近な携帯やスマホで彼らに「会える」となれば、
    素直に喜ばしいことでしょう。

    それが、例え静止画であっても。

    遅まきながら、やっと理解できるようになりました。


    選ばれし者


    要因2について

    「あさイチ」でも特集していましたが、ソーシャルゲームが社会問題に発展する場合もあります。
    未成年の場合、顕著です。

    時間を費やし社会生活が営めなくなったり、課金による金銭トラブルなども起こります。
    規制する法律や、利用者の自己防衛スキルが、実態に追いついていない現状で
    利益優先で無秩序にコンテンツを提供することに、抵抗があります。
    ですから、V6がファンとの結びつく手段として、このツールを選択した
    (実際には自分たちで選択したのではなく、同意しただけでしょうが・・・。)
    ことに、当初とてつもない嫌悪感を感じました。

    しかし、皆様のご意見をうかがい、これまでの記憶を思い起こす中で、
    ジャニーズで初の恋愛ソーシャルゲームの対象として、
    V6・・・というより、V6ファンが選ばれた
    のだと、いう結論に達しました。

    それなりにお金を持っていて、かつ自制心と規律性も持ち合わせているVファン

    Vファンだったら、のめり込みすぎてトラブルにはならないだろう
    と、判断されたのかもしれません。

    (恋愛ゲームは、のめり込んだとしても一定の限界があります。)

    10周年の時も、セクバニコンの時も、
    会場外にメンバーが出てくる企画に際して、
    混乱も起こさず整然と待っていることができたVファン。

    今回のことで、10周年のアニバコンオーラスを思い出しました。
    コンサートが始まる前、ファンの代表の方と事務所の方がステージに上がり
    「ダブルアンコールの時に、みんなで「ありがとうのうた」を歌い、風船を飛ばそう」
    という企画を説明されました。

    事務所の方は
    「大きな声を出すと6人に気づかれるから、静かに聞いてね。
    あなたたちV6ファンは良い子だから、できるでしょ。
    モニターを切って、会場の声は楽屋に聞こえないようにしてあるけど、
    健ちゃんは、勘の良い子だから、気づかれないように。」
    とおっしゃっていました。

    (「良い子」と呼ぶにはとうが立ちすぎているファンも少なくありませんでしたが)
    1万人のファンは、言われたとおり静かに説明を聞き、
    気持ちを揃えて歌い
    飛ばした風船もゴミにならないように拾って帰りました。

    そんなこんなの、「良い子」実績を買われたのでしょうか。


    しかし、どうなんでしょう。
    V6ファンは、特殊なので
    今後の指標になるのかどうかは疑問です。

    擬似恋愛志向ではない人は、登録はしても課金まではしないでしょうし、
    私のようにそもそも登録もしない人も、少なくないはず。

    今回の実験的企画が
    「思ったより儲けられない」という結果になり
    次回以降の企画がポシャったとしても、
    それは、V6の人気度が低かった訳ではありません。
    もちろん、ファンのせいでもありません。

    Vファンの志向を分析しきれなかった、製作者の読みの甘さです。

    「V6が人気がないと思われると嫌だから、登録だけでもしたほうが良いのだろうか・・・」
    という、迷いも無いではありませんでしたが、
    今の私は、まだそこまでのファンにはなっていないようです。



    結論

    「アイドルにおける仕事の多様性」についての理解は深まりました。
    そのおかげで、拒否反応はかなり薄れました。

    しかし、私の根っこが変わったわけではありません。

    私は私らしいやりかたで応援します。

    今できることは、できる限り(生活を破壊しない範囲で)舞台に足を運ぶことです。
    Date: 2013.11.04 Category: V6徒然  Comments (3) Trackbacks (0)

    この記事へのコメント:

    かこ

    Date2013.11.11 (月) 23:15:36

    いつもながら面白いですね!ぽんさんの考え方は。
    上手くかけないので、またお目にかかれたらよろしくお願いします。

    ユウキ

    Date2013.11.10 (日) 18:48:43

    こんにちは。
    以前、シルバースプーンにてコメントを書きました長野くんファンのユウキです。
    Forever Plaidの感想を読みに来ましたが、こちらの記事を読みながらいろいろ考えさせらてコメントします。こんなに客観的にV6とファンの考察が素晴らし過ぎて…

    私は、小学生からのファンで記事を読んでいるとパターンは多分1かなと感じました。

    OMGコンについて、こちらのブログで厳しい意見を拝見した衝撃は今でも覚えています(笑)
    OMGコンは、2001年から通って来て1番好きなコンサートになっていたので記事を読んで勝手に怒られた気分になりました。
    でも、V6を好きという気持ちはいろんなファンの形があるという事を学びました。なかなか厳しい事を納得して読むことが出来るとても素敵です。
    でも、恋愛ゲームに関してはかなり嫌な気持ちになりました…。恋愛ゲームっていうのとソーシャルゲームっていうのも。でも私もV6のためには嫌だけど登録しなきゃ、って感じで登録しました。
    V6のファンが選ばれたっていうのは確かだと思います。
    周りの友人達も、手放しで恋愛出来る!ゲームで会える!って喜んでる人は私含めかなり少ないです。

    いろんなファンが居ます。それを否定するのではなく、自分のスタイルで応援していくのが本当に一番です。
    私もV6の舞台三昧です。特にForever plaid。またそちらにも記事の感想書きますね。

    拙い長文、失礼します。

    あゆまま

    Date2013.11.04 (月) 23:32:39

    アイドル抵抗型ファン

    素晴らしい考察です。
    というか、パターン2は私じゃないですか(笑)

    昔からアイドルに興味はなかったです。
    V6は知っていたけれど、ウルトラマンティガの人がいる
    グループという程度(怪獣大好きだった3歳の息子がはまっておりました。)
    「SP」にはまって、ドラマDVDを生れてはじめて買い、
    後はコンサート、舞台とまっしぐら…

    なぜこんなにも「V6」にはまったのか…
    私の場合、“声”と“舞台”がキーワードのようです。
    坂本さんは言うに及ばず、イノッチと岡田くんの声も
    好きですしね。

    そして昔から好きな俳優さんはほぼ舞台に出ている方ばかり。
    「SP」で平田満さんを見たときはテンションが上がったものです。

    11月はV6祭り
    Forever Plaid、Some Girl‘sと続き、ライブDVDに
    図書館戦争DVD…

    財布は悲鳴を上げていますが、私は幸せ(笑)

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    プロフィール

    ぽん

    Author:ぽん
    V6(ファンになって14年目)と
    ウルトラ(ファンになって49年)と
    ディズニーリゾート
    (足を運び始めて22年)
    様々なジャンルの舞台(はまって50年)から、
    日々の活力をもらっています。

    これらに共通するのは、「イマジネーションを喚起する一期一会の出会い」があることです。

    いくつになっても、自らのイマジネーションの泉を枯らさないために、ブログを書いています。

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