「頭痛肩こり樋口一葉」

    こんばんは

    先日、焼肉屋さんで会計時にもらったガムを
    ズボンのポケットに入れたまま洗濯してしまい、ひどい目にあったぽんです。


    7月28日(日)に
    こまつ座第100回記念公演「頭痛肩こり樋口一葉」
    を観ました。

    作   井上ひさし

    演出  栗山民也

    出演
    小泉今日子 三田和代 熊谷真実
    愛華みれ 深谷美歩 若村麻由美

    この作品を観るのは、2回目。
    以前観たのは、確か夏子役があめくみちこさん
    劇場は紀伊國屋ホールだった記憶があるので、
    1988年のこまつ座第15回公演「頭痛肩こり樋口一葉」だと思います。

    当時、28歳
    「女として生きる」ことにおいては、まだほんの駆け出しだった私には、ピンと来なかった部分もありました。
    年を重ねて来たおかげか、今回はいろいろと思い当たるフシがあり、
    同じ作品でも、年齢によって違った見方ができるのだと実感しました。

    25年の時を経て、同じ作品を観ることが叶うとは、幸せなことです。

    以下ネタバレもありますので、たたみます。

    「続きを読む」から、どうぞ。
     

    「明治」という時代のお話しながら、
    現代の女の生き方にも大いに通じる普遍的かつ多面的諸問題を提示しているところは、
    流石に井上さん。

    栗山さんの演出もシンプルで好印象

    一ヶ所だけ、当初少し違和感がありました。
    花蛍の恨む相手がまわりまわって自分だと知らされた夏子が、
    「わたしにも理由があります」と訴える場面です。

    「こんなに軽い感じでいいのかしら・・・」と。

    しかし、見終わって振り返ってみると
    「その方がテンポや流れを崩さずに、最終的に花蛍が行き着いた結論にたどり着き、
    その結論の意味が印象づけられて良かったのかもしれない」
    と、思えました。

    この作品に主役はいない
    というのが、私の解釈です。
    6人の女性、全員が主役であり、脇役です。

    小泉さんは、初めて舞台で拝見しましたが、
    「魅力的な声の持ち主だな・・・」と思いました。
    そして、顔がびっくりする位小さい

    残念ながら、言葉がまだ自分のものになっていないかなぁ・・・という印象はありました。
    あの時代に、「小説で身を立てたい」と心に決めた一葉の
    「書く」ことへの覚悟と苦悩がいまひとつ浮かび上がって来なかったのが、残念でした。

    セリフのトチリが2回ほどあっただけでなく、変なところでブレスが入ることもあり、
    気になりました。
    花蛍を演じる若村さんとの息も「ぴったり」とはまだ言えない感じでした。
    東京公演の中日も過ぎているの状況で「それは如何なものか」と思いましたが、
    ほぼ一新されたキャストでは、致し方ないのかも。

    花蛍と言えば新橋耐子さん
    他のキャストは入れ替わっても、花蛍はずっと新橋さんが演じてこられたので、
    その役を引き継いだ若村さんは相当なプレッシャーだったに違いありません。

    新橋さんの儚さとは違い、妖艶さを漂わせた若村さんの花蛍は
    現実味(人間味)があって時折幽霊には見えなかったりするものの、
    美しく、魅力的でした。

    女の強かさと母性を見事に表現された三田さん
    堕ちていく女を可愛らしく演じた熊谷さん
    世が世ならばお姫さまであるお鑛をほんわかと演じた愛華さんは、美しい歌声も聴かせてくれました。

    一番印象的だったのは、深谷美歩さん
    彼女が演じる健気で前向きながら、悲しみも秘めている邦子
    ラストシーンでは「幸せになってね」と心から思えて
    涙がこぼれました。

    カンパニーの一体感には、まだまだ伸びしろはあるものの、
    作品の魅力は十分に伝わる新座組でした。


    今回の出演者の皆様
    なにげにVとも縁があるんですよ。

    三田和代さんは、「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~」蜷川バージョンのドンドンダーラ

    熊谷真実さんは、坂本さんの舞台(「PJ」の時だったか、マイワンの時だったか記憶が曖昧)
    を観に行った時、幕間に青山劇場のロビーでお見かけして以来、
    勝手に親近感を感じています。

    愛華みれさんは、アリ天で坂本さんと共演

    若村麻由美さんは、「鉈切り丸」で剛ちゃんと共演予定
    (劇場でいただいたチラシの束の中に「鉈切り丸」チラシ(A3の二つ折版)も入っていました)
    若村さんは「トイヤー」で快くんとも共演予定だったのですが、
    なぜか途中でキャストが、中川安奈さんに変更になりました。
    中川さんは栗山民也さんの奥様。
    奇遇です。

    「トイヤー」はスリリングな名作でした。



    「頭痛肩こり樋口一葉」を見終わり、心地よい充足感を抱え帰路につきました。

    この日、青山劇場前では、こどもの城・青山劇場・円形劇場存続の署名を集めていると
    ツイッターで見ました。
    「帰りに寄って、署名しようか」と思いましたが、時間的に厳しかったので、断念しました。

    八嶋智人さんが飛び入りで、署名の呼びかけをしてくださったそうですね。
    プレゾンを観に来たファンの方々も、多数署名されたようです。

    私は、ネット署名はしましたが、自筆署名はまだやっていないので、
    引き続き協力したいと思います。
    Date: 2013.07.30 Category: ミュージカル・演劇・映画  Comments (1) Trackbacks (0)

    この記事へのコメント:

    GOママ

    Date2013.08.05 (月) 00:09:49

    私も見に行きました。

    開演前に振り返ったら、上の窓から栗山さんが舞台を覗いてました。演出家って、毎公演来てるのかしら?


    最初に三田さんが幼女の役で出てきた時に、舞台ってマジックだなと思いました。でも昔見た四季のミュージカルでは、日下武史が「青年」教師に見えなかったので、三田さんの演技力も加味されてるのでしょう。


    若村さんは確かに最初幽霊に見えませんでしたが、一葉にとっては存在すると同じなので、かえって良かったかと。妖艶で可愛い花蛍さんは、アンコールの挨拶でも花蛍さんで、ほっこりしました。


    演出としては、「りんご」と同じ手法でしたが、だからこそ人の姿や心の移り変わりが判って、すんなり入ってきました。

    一葉が主役には見えず、強いて言えば、邦子を除いた5人が主役で、邦子は5人から一歩引いた立場で、観客と5人をつなぐ役割に見えました。それを意図的にしたのか、結果的にそうなったのかはわかりませんけど。邦子には幸せになって欲しいですね。

    愛華みれさんは、私にはペルソナカード(映画館に行くと予告と一緒に流れてた)とNARUTOの綱手様。男役で出てたCMとパワフルな綱手様とは違った、繊細な心に染みる歌声に、やはりタカラジェンヌは侮れないと思いました。もっと聞きたかったです。

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    V6(ファンになって14年目)と
    ウルトラ(ファンになって49年)と
    ディズニーリゾート
    (足を運び始めて22年)
    様々なジャンルの舞台(はまって50年)から、
    日々の活力をもらっています。

    これらに共通するのは、「イマジネーションを喚起する一期一会の出会い」があることです。

    いくつになっても、自らのイマジネーションの泉を枯らさないために、ブログを書いています。

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