白いシャツのしわ

    「金閣寺」は、ち密な作品だと思います。

    洗練された凱旋公演で、されにそれを感じました。

    例えば

    教室の物たちを巧みに使った転換も、一歩間違えば怪我につながる

    例えば

    「別々に昼休みを過ごそう」と言って、他の友だちと去っていく鶴川を
    「待ってくれ」と追いかける溝口
    二人の間に割って入るように、すっと横切る柏木

    この柏木の登場の絶妙さも
    去る鶴川、追う溝口、現れる柏木
    3人のタイミングが一瞬でもズレれば、成立しない

    (柏木が登場して、ちらっと後ろを振り向くところ等も、きめ細かく演出されていてニクイ)

    ち密に創りこまれていると、ともすれば「段取り」が見えてしまいますが、
    それは一切感じさせない。

    パンフレットで花王さんがおっしゃっていた再演の難しさ
    「公演を重ねると作品は洗練されるけど、
    とげとげしい部分や雑な部分が無くなって、新鮮さが無くなる。」
    「だから、自分は慣れ過ぎないことを一番に考えています。」

    これは、他のキャストの皆さんにも言えることでしょう。

    ニューヨーク公演前でも、細かいダメ出しをたくさんしたという
    亜門さんのこだわり

    そして、キャストの皆さんの向上心

    それが凱旋公演にして、常に新鮮な表現を見せてくれるこの舞台を作り上げたのだと思います。

    同じくパンフレットの瑳川さんのインタビューが感涙ものです。
    剛くんのことを「剛さん」と呼んでくださり
    「そうした演技を見せてくれた彼を僕は尊敬しています」とまで言ってくださっています。

    ありがたいです。

    「大江戸捜査網」子どもの頃に大好きで見てました

    瑳川さん曰くリベンジという凱旋公演では、聖俗併せ持つ道詮和尚の存在がより明確になっていました。
    溝口の父に頼まれて、息子を引き受ける返事をした時の道詮和尚の思いも、初演時よりもより深いものを感じました。

    瑳川さんのインタビュー記事に限らず、凱旋公演のパンフレットは読み物としても
    読み応え十分の大サービス版です。

    亜門さんインタビュー
    脚本の伊藤さんとの対談
    小池さん行定さんの寄稿など
    作品を深く理解するのに大変役立ちます。

    舞台写真も豊富です。

    現在、枕元に置いて寝ています。
    そのおかげか、先日夢に溝口さんが出てきちゃいました。
    正確に言うと溝口さんを演じている人ですが・・・。

    私はなぜか学校の職員室にいて
    (教員なのか、教員以外の学校職員なのかは定かでない)
    教員の方々と談笑していると、何かを提出に来た溝口さんらしき人が職員室に入って来て、すぐに退出。
    担任の先生が「あいつはやんちゃで手がかかる」みたいなことをおっしゃったので、
    私が「でも、あの子舞台に立つとすごいんですよ」と説明する
    という、訳のわからない夢でした。


    凱旋公演の2回目の時に「あれ?」と思って
    3回目で「やっぱりそうだ」と確かめたこと

    鶴川さんのシャツが真っ白なのに対し
    溝口さんのシャツはほんのわずかにグレーがかっている

    一人だけで見るとまぎれも無く白いシャツなのですが、
    二人で並ぶと鶴川さんの真っ白さが際立つ
    細かい所にもこだわっているのですね。

    舞台上の机や椅子、ロッカーなどは既製品ではなく
    すべてKAATの工房で作ったそうです。

    役者さんが乗っても大丈夫な強度や、動かす時の滑り具合
    映像の写り具合など、細かく計算されて作りこまれている

    それを動かす大駱駝艦さんの芸術的な体使い

    惚れ惚れです。



    >sintaroさま

    ついにご覧になりましたかっ。

    > 取り敢えず、ホーメイは攻撃的過ぎる!
    > と思いました。

    ホーメイ(ホーミー)は、本来そんなに攻撃的な物ではないと思います。

    私が初めてホーメイを知ったのは、数年前のNHKのドキュメンタリーでした。
    モンゴルの平原だったかアルタイ山脈の山合いだったかははっきり記憶していませんが、
    日本では考えられない、とてつもなく広大なところで、
    おじさんがホーメイを歌って(歌詞は無いですが)いました。
    とても、のどかで不思議な印象でした。

    金閣寺においては、ハンドマイクで拾うので、音量が半端ではない上に
    フラッシュする照明等の効果も相まって、かなり攻撃的ですよね。

    私も最初は、ビックリして座席から飛び上がりそうになりましたが、
    慣れて来るとちょっとした快感になります。

    溝口が女性に触れようとすると、決まって鳳凰さんズが現れ
    溝口さんを苦しめて邪魔します。
    溝口さん曰く、「規制し、統制する」訳です。

    1度見て「鳳凰さんズがそろそろ来るぞ」ということがわかるようになると、
    頭を抱えてのたうちまわる溝口さんが見たくて、私は完璧なSに変身します。

    舞台奥でうごめく鳳凰さんズやすす~っと現れスタンバッている鳳凰さんを
    眼の端でチラチラ見ながら
    「来い、来い、来い、来い・・・キターーーーー
    と心の中で叫ぶSな私。

    普段はどMなのにも関わらず、対溝口さん仕様はSです。

    苦しめられれば、苦しめられるほど
    無力の根源に立ち向かい、闘いを挑む溝口さんが好きだからでしょうか。

    もっと、苦しめ・・・と思うのです。

    > 鶴川に、結局映画に誘われて、虚を突かれる溝口が、ちょー可愛かったです。
    > 動きが可愛らしかったです。小動物みたい!

    一挙手一投足、すべてが可愛いですよね。
    寺の生活の舞踏の部分や、生け花のお師匠さんを追いかけるシーンなどは
    洗練された美しい動きで、惚れぼれします。

    剛ちゃんが上背のある人だったら、こうはいかなかったであろうと推測します。

    「ちっちゃくて 良かったぁ」としみじみ感じています。

    あの小柄な体は、彼にとってはハンデではなく
    武器ですね。

    柏木さんは、ずっと足を曲げた状態なので、それほど身長差は感じませんが、
    実際は高岡さんも、大東さんも背が高いので、
    カーテンコールで並ぶと、剛ちゃんはひと際ちっちゃく見えます。
    捕まった宇宙人状態です。

    しかし、大きな舞台で一人スポットライトに照らされた時の
    とてつもない存在感は、ありゃ何でしょうね。
    背中を向けて立っていても、心情が伝わる。
    天才のオーラ
    ってやつですかね。

    禅海和尚に「ありがとうございましたっ」と土下座した後
    すっと立ち上がり、金閣に火を放ちに向かう背中にゾクゾクしました。

    > ラスト、ホントに落ちてましたね。
    > 馴れ?(笑)

    はい、ホントに落ちました。
    最後にやっと節穴でも確認できました。

    「落ち慣れ」ってすごいですよね。




    今回の凱旋公演で、初演以上にファン以外の広範囲な方々に
    うちの天才を観ていただけ、認識していただけたと確信しています。

    大河にも出るし・・・
    国民的人気モノになっちゃったらどうしよう

    遠くに行かないでね。
    Date: 2012.02.12 Category: 金閣寺  Comments (1) Trackbacks (0)

    この記事へのコメント:

    sintaro

    Date2012.02.12 (日) 14:49:39

    大衆に知らしめたい、でも私(だけ)のものであって欲しい(これ以上チケット取り難くなったらどーすんの!/笑)

    『白いシャツの皺』
    一番淫靡でした(笑)

    管理人のみ通知 :

    トラックバック:


    電力使用状況&電気予報
    記念日カウントダウン!
    プロフィール

    ぽん

    Author:ぽん
    V6(ファンになって14年目)と
    ウルトラ(ファンになって49年)と
    ディズニーリゾート
    (足を運び始めて22年)
    様々なジャンルの舞台(はまって50年)から、
    日々の活力をもらっています。

    これらに共通するのは、「イマジネーションを喚起する一期一会の出会い」があることです。

    いくつになっても、自らのイマジネーションの泉を枯らさないために、ブログを書いています。

    フリーエリア
    バナー貼るのが遅くなってごめんなさい。 何度も失敗して、やっと貼れました。 「ボーイ フロム オズ」日本版キャスト盤CD発売に向けて多くの方の賛同を募っています。 ご協力お願いします!
    最新記事
    最新コメント
    カレンダー
    05 | 2017/06 | 07
    - - - - 1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28 29 30 -
    HS月別アーカイブ
    カテゴリ
    最新トラックバック
    FC2カウンター
    リンク
    お天気BOX









    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QRコード