「人間失格」DVD

    「人間失格」のDVDを観ました。

    密林サイトで予約していたので、届いたその日にとりあえず本編の中也さん部分のみと、特典映像の剛くんの部分のみをざっと観ました。
    その後本編をじっくりとおさらいしました。

    その印象は・・・

    「荒戸監督の作り上げた「人間失格」は静かな反戦映画だ」

    でした。

    ※これは個人の感想です。(栄養食品のCM風)

    非常に偏った、一面だけ抜き取った感想かもしれませんが、映画館で観た時も、今回DVDで観直した時も、その印象は変わりませんでした。

    あまりにも有名な太宰のこの小説については
    「この作品を読んだ人は、主人公葉蔵の人生の中に鏡のように映しだされている「自分」を見る」
    とよく言われます。

    私の稚拙な文章では解説しきれないので、作家の重松清さんの文章を紹介します。

    《「ぼくたち」の中に「きみ」がぼんやりと立っていると、いきなり向こうからダザイくんに「おーい!」と声をかけられ、振り向くと目が合って、こっちこっち、と手招きされる。
    まわりに「ぼくたち」はたくさんいるんだけど、どうもダザイくんは、「きみ」だけを見ているようだ。
    「きみ」を指名して、「早く来いよ!」と手招いているようなのだ。
     オレのこと・・・?
     オレなのかな、マジ、オレでいいのかな、と最初は不安に駆られていても、やはりダザイくんの視線はまっすぐにこっちを向いているし、確かにそう言われてみれば、オレだよな、やっぱここはオレだよな・・・という気もしてきて、ダザイくんに向かってふらふらと歩きだしてみると、なんのことはない、「ぼくたち」の他の連中もみんな、自分と同じようにふらふらと、引き寄せられるようにして、ダザイくんに向かって歩いているのである。

    (重松清「ダザイくんの手招き」『文豪ナビ太宰治』72~73ページ・新潮文庫)》

    ですから、だれもが葉蔵の何かしらに、自分自身を見、心を引き付けられるのです。
    映画では描かれなかった部分もたくさんあるので(特に幼少時代や少年時代の部分)、やはり原作をもう一度読み返すことが、映画の理解も深めると思います。

    葉蔵がなぜ中学時代道化を演じていたのか、なぜ女性遍歴を繰り返すのかも、幼少時代に起因していますから。
    監督は「そこは自力ででフォローしてね」とばっさり省いたのかもしれませんね。
    それよりも、じっくり描きたかった部分があったからでしょう。

    どこに自分を投影するかは、その人によって全く違います。
    私の場合は、
    戦争に向かう時代の中で、徐々に人間性を失っていきつつある自分に「気づく」という感性
    に、自分自身の生き方が投影されたように感じたので、前述の感想が出てきたのだと思います。

    特典映像の中のプレミアムナイトでの挨拶で、剛くん(このときはもう中也さん仕様の黒髪ではなく金髪でした。)はこんなことを言っていました。

    「中原中也をやらせていただいた森田剛です。
    今回、『戦争は何色だ?』とかたまらないセリフを言わせてもらって、すごく嬉しかったです。」

    この時、会場からうっすら笑いが起こるのですが、何故でしょう。
    「戦争は何色だ?」が「たまらないセリフ」であることに違和感があったのでしょうか。

    私は、「さすがは剛くん。台本を読み込んでいるわね。しかも、言葉に対しての感性が鋭い。やっぱ、天才だわ。」と思いました。
    この挨拶をしている時の、剛くんの目がたまらなく良いんですよ。
    惚れ直しました。

    特典映像には、メイキングも入っています。
    メイキングは、葉蔵と10人の登場人物という形で編集されていて、剛くんの中也は5人目に登場します。
    剛くんの初参加のトンネルシーンから始まり、鎌倉のシーン、バーのシーンが順に紹介されます。
    初めて撮影に臨む剛くんは、ちょっと緊張した、しかし気合いの入った表情をしています。
    普段のコンサートやTVなどでは見られない剛くんです。

    トンネルで振り返って言うセリフでは、監督の指導に即座に的確に応える剛くんが見られます。
    最初のセリフと指導後のセリフ
    全く違う。
    監督の指導を理解する力と、表現する力を両方持っていないと、できない技です。

    鎌倉のシーンでは、監督を真ん中に挟み、斗真くんと剛くん3人で座って、監督が二人に葉蔵と中也の関係について説明しています。
    監督は半袖シャツ姿、周りはうるさいほどの蝉の声。
    真夏です。
    なのに、剛くんと斗真くんは、あの衣装ですよ。
    汗ひとつかいていないんですよ。
    「うわ~。大変な仕事だな。」と思いました。

    「芒洋、芒洋」のセリフも、監督は、イントネーションなど細かい指導をされていました。

    バーのカウンターで中也と葉蔵が話すシーンでは、監督はカウンターの中に座っていて、二人の目の前にいたんです。
    目の前に監督がいて芝居をしてたんですね。
    緊張しますよ、これは。
    バーのシーンを終えて、インタビューされる剛くんは
    ざっとこんなことを言っていました。(語尾など正確ではないです。)

    「監督から中也に対する思いが凄く伝わってくるので、監督についていこうかなっていう気持ちでやりました。
    細かいニュアンスまで指導してくれるので
    前半と後半で違う人格のようにというところが難しかったです。」

    メイキングは10人を紹介し終わったところで、最終日キャスト勢ぞろいの列車の中のシーンになります。
    現場入りした剛くんがちらっと映るのですが、上は黒の長袖シャツ、下も黒のパンツでした。
    これって私服?

    クランクアップして最後に全員で記念写真を撮るシーンでメイキングは終わります。
    その集合写真、もちろん最前列中央には、斗真くん。
    その周りに主要キャスト。
    ぱっと見た時「あれ?剛くんがいないぞ。仕事の都合で、先に帰ってしまったのかな?」と思いました。
    もう一度、そのシーンを一時停止してよくよく見ると・・・。
    剛くんらしき人を発見
    左端の一番後ろ。
    スタッフさんよりも後ろにいました。
    でも、映像が不鮮明ではっきりと確認ができません。
    髪型と背の高さからして剛くんにしか見えないのですが・・・。
    お相撲さん(男女ノ川)役の高木さんと、井伏鱒二役の緒方幹太さんに挟まれているちっちゃいのが剛くんではないかと・・・。
    ブルーレイだったら確認できたかしら。
    確認できた方、いらっしゃいましたら教えてください。

    本編のエンドロールで写しだされる、斗真くんと出演者の記念写真は、本編の暗い終わり方に対して、現場の明るさを運ぶことで救いになっています。
    バーのシーンでの記念写真でも、剛くんはぱっと見どこにいるかわからないんですよね。
    下の方にいるんです。

    主役はあくまでも斗真くんだから、自分は目立たない後ろに後ろに行こうとするところが、剛くんらしい。

    結局、最後はミーハーな〆となりましたが、
    所詮ミーハーなので、こんなもんです。

    Date: 2010.08.15 Category: 人間失格  Comments (0) Trackbacks (0)

    人間失格 3

    女優陣の熱演や、生田くんのすごさ等、まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが、今日は止めておきます。

    午後に、「ライアーゲーム」を観に行っちゃったんですよ。
    帰って来たらもう夕飯の支度をしなければならない時間でした。

    前回の記事で、誤解を招く記述があったかもしれないので、補足しておきます。
    私は、「花よりもなほ」の作品そのものと、是枝監督を批判している訳では決してありません。
    この作品は、温かかった。
    ラストの笑顔が象徴するように、陽だまりのような温かさを持った素晴らしい作品でした。
    たぶん自分中の何かが、その温かさを受け入れることをちょこっと邪魔をしたのだと思います。
    「そこまで言われなくてもわかるわよっ」という傲慢さかな。
    それとも、「ジャニーズファンは馬鹿じゃないわよっ」という憤怒かな。

    いずれにしても、前の「花よりもなほ」への記述は、受け止める私自身の問題であって、作品の問題ではありません。

    徹底したリアリズムに裏打ちされた、メルヘン。
    そんな「花よりもなほ」が好きです。

    「人間失格」
    この作品は、できればもう一度劇場で観たいと思いました。
    しかし、もう公開している映画館が少なくなってしまいましたね。
    しかたないので、DVDが出るのを待ちます。
    Date: 2010.03.14 Category: 人間失格  Comments (0) Trackbacks (0)

    人間失格 2

    「人間失格」における戦争

    この作品で強く印象に残ったのは、「戦争」の表現。
    実際の戦場のシーンは一切出てきませんが、日本が侵略戦争に突き進んでいく過程がストーリーの中に丁寧に織り込まれています。

    BAR「青い花」で出会った葉蔵に、中也が「戦争は何色だ?」と問うシーン。

    社会鍋の前にうつろな表情でしゃがみこむ葉蔵。

    幻想的な列車内のシーン(私は死者が乗る列車だと理解しています)で、兵士に囲まれて座っている葉蔵。
    ここでの彼の存在感は非常に薄い。
    主役なのに、なぜ薄い存在感で描いているのか。
    それは、死者が乗りこむ列車の中で彼だけが生きているからだと解釈しました。
    彼は、半分死んで半分生きている。
    だから、そこでは透明なのだと。

    そして、ラストシーンに流れるのは有名なラジオの音声。

    「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。
    大本営陸海軍部12月8日午前6時発表。
    帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ・イギリス軍と戦闘状態に入れり。 」

    太平洋戦争の勃発を告げることで終わる。

    しかし、どんな思想も信条も押し付けてはいない。
    監督はパンフレットのインタビューでこう答えています。

    ―この映画を見て、若い観客にどう感じてもらいたいですか?

    荒戸監督「いかようにも感じてくれればいいんです。
    どう解釈しても結構ですよ。
    私にとって、映画はメッセージを伝えるための手段ではありません。
    映画そのものが目的なんです。(後略)」

    対立と同化~葉蔵と中也~

    剛くんはパンフレットでこう語っています。

    「(前略)葉蔵にとって、中原の存在はある種の救いです。
    対面しているけど、ひとつになれるところもある。
    その二人の距離感を僕らが意識したというより、スタッフの方々がそのように撮ってくださったと思います。」

    たぶん、こんなに流暢には話していないと思いますが…。
    ライターさんがうまくまとめてくれたのでしょう。
    文字を追いながら、語る剛くんを想像しました。
    いつものように、空中を見つめながらあの瞳をきらめかせながらククっと動かし、一言一言を大切に噛みしめ、とつとつと語る彼を…。

    監督はクランクインするまでは、ジャニーズに対して「偏った先入観」しか持っていなかったそうです。
    かつての私と一緒ですね。

    しかし今では
    「君(生田くん)と森田くんのおかげで、今や、私はジャニーズこそ映画俳優の宝庫だと思っております(笑)」
    と語るまでになっています。
    (笑)が気になりますが。
    このインタビューの流れからは容易に理解できます。
    クランクアップの時、監督は生田くんにコクっちゃったみたいですから。

    このコメント
    「ジャニーズは」ではなく「ジャニーズこそ」というのがポイント。

    さて、ひっぱりにぴっぱりましたが

    森田剛演じる中原中也の私の印象は…

    生と死を見つめる中也を体現することで、妖精になった人。

    です。

    中也は“常に死を見つめながら(意識しながら)生きている人”として描かれています。
    しかし、それは絶望ではありません。
    剛くんが語ったように、「救い」であり「癒し」であるのです。

    ここまで書いて、先日観た健ちゃん舞台「ULTRA PURE!」でゲレンデのヒーロー佃さんが言っていた言葉を思い出しました。

    うろ覚えなので正確ではないですが…

    「人間には2種類あるんですよ。
    死を意識している人間と、意識していない人間。
    死を意識しているのはね、死ぬかもしれない病気の人とか、飢えに瀕している国の人とか、戦争をしている地域に暮らしている人。
    死ぬかもしれないということに直面した時、普段死を意識していない人は「死にたくない」と思い、死を意識している人は「生きていたい」と思うんですよ。」

    中也も言っていました「生きていたい」と。

    ラブラブ剛健はここでもつながっていたのね。

    あっ、すみません。
    ミーハーチックな方向に話がそれてしまいましたね。

    葉蔵と共鳴しあう中也
    繊細にして先鋭的に演じた剛くん。

    初めてであったBAR「青い花」での中也は髭があるんですが、再び出会った時の中也と回想シーンの中也、そして幻想的な列車内シーンでの中也は髭が無い。

    前半の中也とと後半の中也を「違う人のように演じていい」と監督に言われたという剛くん。
    出会いから再会までに中也に何があったのか、一切描かれていません。
    しかし、前半と後半で全く違う顔を見せる中也に違和感は少しも感じませんでした。

    死を意識した人は、もしかしたら生と死を自らの体の中に同時に受け入れることができるのかもしれない。

    そう思わせる剛くんの演技でした。

    パンフレットには
    「葉蔵と共鳴する中原の繊細にして強烈な個性を見事に演じきり、共演陣をも驚かせたというその熱演は必見」と書かれています。
    パンフレットですから、手前味噌だと思われますよね。

    さらっと見ると「え?あれって熱演?」と感じさせるほど、自然に演じるのが彼の演技です。

    私は「いかにも熱演してます」的な演技はちょっと苦手です。

    剛くんにはそれは無い。
    熱演していないように見えて実は熱演というのが、森田剛のスタイル。

    友人は「なりきり系」と言っていました。
    役を自分に引き付けるのではなく、役になりきる。

    私は、彼は「融合系」だと思っています。

    根拠はFC会報VOL.74の彼の言葉です。
    「血は立ったまま~」について語っている部分。
    「(前略)セリフが独特というか、特徴的で難しかったので、稽古場では自分が吐いている言葉と気持ちがなかなかハマっていなかった。それがカチッとハマるようになったときは、気持ちがよかったですけどね。とにかく寺山修司さんの書いたセリフを言えたというのは大きいですよ。」

    「君を見上げて」の高野も
    「ランチの女王」のシュウジも
    「IZO」の以蔵も
    そして、「血は立ったまま眠っている」の良も

    彼と出会った人物たちは、彼と融合することで「生きること」を得るのです。

    9年前の森田剛との出会いは、やっぱり運命だったのかなぁ…。

    なんて、柄にもなく運命論者になってみたりするくらい、私を惑わすに十分すぎる妖精(何だか得体のしれない媚薬をもっているぞっ)がそこにいました。

    Date: 2010.03.14 Category: 人間失格  Comments (0) Trackbacks (0)

    人間失格 1

    遅くなりました。
    この1週間、異動内示などもありまして、身辺激動でした。
    自分の意思を貫こうとすると敵も作らざるを得ない。
    ましてや私の場合は看板をしょってる立場なので…。
    カミセンの「ファイト」を聴いて、自分を奮い立たせております。

    そんな中でも、「VVV6」も「クマグス」もちゃんと見てましたよ
    それらについても、コメントしたいところですが、何しろ時間がありません。

    先週帰省したもので、家事もたまっているし、いろいろ考えて文章化しなければならないことも出て来たので、最終回に向けて精一杯明るく仕事する6人への敬愛の想いを綴るのは、ガマンガマン…。

    V6の話とは離れますが、この間明らかになった対米密約問題にも、いろいろと物申したいことがあります。
    しかし、何しろ時間が…嗚呼、一日36時間くらい欲しい。
    でも、36時間あると、ぼ~っとしてしまう時間も増えてしまうかも。
    限られた時間の中で、「どう有効に過ごすのか」が大事ですよね。


    さて、今更ながらで恐縮ですが、映画「人間失格」の感想です。

    長くなりましたので(実はまだ完結していない)分けてアップします。

    1月25日、観に行って来ました。
    平日木曜日の昼の回でしたので、入場者は少なかったです。
    斗真くん目当ての若い女性ばかりかと思いきや、年配のご夫婦もチラホラ。
    お若い頃、太宰にはまった方々でしょうか。
    もしくは、監督のファン?

    私はこの監督の作品を初めて観ました。「赤目四十八瀧心中未遂」は話題作でしたが、観逃していました。

    見終わった時、まず思ったこと…

    「この監督の感性…嫌いじゃないかも。」
    「森田剛はやっぱり妖精」

    この二つでした。

    別の日、中学生の娘さんと観に行った友人は、娘さんに「あの人は、どうなったの?」と何度も訊かれたとか。
    ストーリーの進行が早く、ふと気がつくと時間軸が大きく進んでいたりして、主人公葉蔵を通り過ぎて行った女性たちのその後がはっきりしないまま次へ行ってしまうからだと思います。

    葉蔵に寄り添って、彼の人生を追体験

    この話を聞いた時、「私はそういう疑問は抱かなかったな…なぜだろう」と考えました。

    女性がこの映画を見た場合女性に感情移入するのは自然の成り行きです。
    その視点から見ると、確かに女性たちのその後が気になる。

    私がその疑問を抱かず、違和感を感じなかったのは
    葉蔵に感情移入していたからだと気付きました。

    青春時代は「太宰より啄木」…だった私。

    これまでの私だったら葉蔵や中也を「ふんどうせ、食べていくことに不自由しない金持ちのたわごとでしょ。」と一蹴したところですが、そうならなかった。
    「森田剛が演じているから欲目で見ているんでしょ?」と指摘されるかもしれません。
    それは、否定できません。
    しかし、それだけではない。

    葉蔵と中也の抱える「自分の存在とは何か。生きるとは何か」を求める彷徨を、自分が率直に受け止められた事実は自分でもちょっとした驚きでした。

    山の神と言われるヒバの大木に向かって「生まれてきてすみません。」と首を垂れる葉蔵少年。

    あまりに唐突なこの言葉
    その時点では、観ている者には(少なくとも私には)理解できません。
    「その言葉をを理解しよう」と葉蔵に寄り添って、その後の彼の人生を追体験していく…
    私の場合、そういう鑑賞スタイルでした。

    監督の姿勢

    葉蔵は母の愛を受けることなく成長した。
    そのことは具体的には描かれていません。
    しかし、観ていくうちにそれは理解できます。
    おそらく父の愛(経済的でなく精神的に)も受けていないであろうことも。
    それを理解する上で、重要なのは後見人平目の存在です。
    それを演じている石橋蓮司さんの力量でそれを表現しています。

    石橋さんはパンフレット誌上でこうコメントしていらっしゃいます。

    「(前略)この『人間失格』を愛おしいと思い実践することこそ、現代におけるもっとも良い呼吸法である。」

    この場合、「実践する」は、「同じような生き方をする」ということではなく「映像化する」「それを観る」だと思います。
    作品と役に対する深い理解を土台にした確かな演技力をもって葉蔵の家庭環境を表出する。

    余計な説明はしない。

    それは、監督の作品に対する姿勢を象徴しています。

    「花よりもなほ」を観た時、思いました。

    説明しすぎ…

    きっとそれは、是枝監督の優しさもしくはプロデューサーの制作意図でしょう。
    岡田くんファンの若い層が多く観るであろうことを考えて、非常に親切な作りになっていました。
    あの映画の公開後、ファンサイトを廻っていたら「”忠臣蔵”について知らなかったので、映画を観た後調べてみて、なるほどと思った。」ということを書いてある記事を読み、軽くショックでした。
    「忠臣蔵」を知らない人がいるんだ…。
    でも、この人は偉い。
    「わからないから調べてみよう」と思ったわけですものね。
    そういうことが大事。

    そんな世代を相手に作品を作るわけですから、大事なテーマを登場人物が喋っちゃうというのも仕方ないよね…

    でも、一方で「観客に優しいということは、裏を返せば観客のレベルを低く見ている」とも思えてしかたない自分がいました。
    観終わった後「客を舐めてんの?」と思いましたもの。
    是枝監督の作品に期待して映画館に足を運ぶ観客もいます。
    岡田くん目当ての客(私もその一人ですが)に照準を合わせるのではなく、作品として妥協無く作ってほしかったなぁ。
    まあ、監督本人の話を聞いたわけではないので、「妥協」ではないかもしれませんが…。

    今回の「人間失格」はその点で妥協が無かった。
    上演終了後、私の数列後ろに座っていらした若い女性の方が「原作読んでないからよくわからなかった。」とつぶやいているのが聞こえました。
    実は私も原作は読んでいません。(カミングアウト~)
    食わず嫌いのアンチ太宰でしたから。
    この作品を理解するのに、原作を読んでいるかいないかはあまり関係ないと思いますが、これを機に「原作を読んでみよう」とアクションを起こすきっかけになるのは、悪いことではないですよね。

    Date: 2010.03.14 Category: 人間失格  Comments (0) Trackbacks (0)

    鋭意執筆中…

    映画「人間失格」を見たのは1月23日

    今、その感想を書いていますが、時間が足りず、まだまとまっていません。
    この映画の感想については、じっくりと自分の中で消化して文章化していきたいので、時間がかかりそうです。
    「V6ファンのあり方」というもうひとつの宿題もあるし、井ノ原さんの情報番組のON AIRも迫っているし…。
    焦りもありつつ、でももう少し自分の中で熟成させたい。

    もうしばらくお待ちくださいませ。

    昨日出かける支度をしつつTVをながら見していたら、「ランチの女王」の再放送をやっていました。
    (何度目だっ
    ちょうどシュウジくんが初めて登場する第7話。
    シュウジくんは我が家では「史上最強の森田剛」と呼ばれています。

    そろそろ出るぞ・・・という場面になると、短縮授業で早く帰宅してネットをやっていた息子もPCから目を離し、私と一緒にTVの画面を見つめます。
    親子して「来るぞ、来るぞ、来るぞ…キターーーー
    と絶叫してしまいました。

    第7話の最後の最後でほんの少し出てくるだけですが、周囲を震撼させるのに十分なインパクト。

    シュウジくんのあの目。
    たった数秒のアップのカット
    目ですべてを語る。
    同じように数秒ですべてを語る目は、映画「人間失格」でもありましたが、この両者を同じ人が演じているとは思えない。


    これが、天才の天才たる所以なのでしょう。



    とんでもない男だ。



    森田剛
    Date: 2010.03.10 Category: 人間失格  Comments (1) Trackbacks (0)
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    ぽん

    Author:ぽん
    V6(ファンになって14年目)と
    ウルトラ(ファンになって49年)と
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    (足を運び始めて22年)
    様々なジャンルの舞台(はまって50年)から、
    日々の活力をもらっています。

    これらに共通するのは、「イマジネーションを喚起する一期一会の出会い」があることです。

    いくつになっても、自らのイマジネーションの泉を枯らさないために、ブログを書いています。

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