「血は立ったまま眠っている」その2

    あわただしい日々を過ごしていると、いやがおうにも舞台を観た直後の熱は冷めていきます。

    忘れたくないのに忘れていく。


    悲しいです。

    一気に想いのたけを書ける時間があればいいのになあ・・・。
    でも、仕方ないです。
    仕事優先。
    生活優先。
    社会的責任を果たしてからの、V6愛ですからね。

    そうそう、「人間失格」の公式サイトが充実していますね。
    主役の生田くんの写真がデカデカとTOPを飾ることにとどまらず、ちゃんと剛くん中也の写真もあります。
    剛くんの写真をクリックすると画面いっぱいに剛くん中也の憂いを含んだ表情と彼の台詞が・・・。
    あの目で、あの魅惑の声でこの台詞言われたら、映画館で崩れ落ちそうですよ。

    どうしよう・・・。

    今日は、お休み。
    とりあえず最低限の家事を済ませ、今日の宿題文書を作り上げてメールで送ったので、昼ごろやっとPCに向かい書き始めることにしました。

    薄れかけた記憶の断片を拾い集めながら、書いてみます。

    今日中に書きあげられるかなぁ。


    このお話は、倉庫を根城に破壊活動を続ける灰男と良、そしてそこに訪れる良の姉夏美の物語と、床屋にたむろする町のチンピラやズベ公たちの猥雑な日々、そして舞台上に雑然と並んだ便器やドラム缶、オートバイ、トラックなどが渾沌とした存在し、独特の世界感を作り出しています。
    時代匂いとそこに生きている人々の感情が、ちぎり取られ舞台というキャンバスに投げつけられているようでした。
    パンフレットの中で、篠田正浩氏と北川登園氏は、奇しくもお二人とも「コラージュ」という言葉を使っていますが、まさにコラージュを見ているようでした。

    舞台経験が少ない役者さんが多かったのか、滑舌がいまひとつで、台詞が聞き取りにくいことが多々ありました。
    私はかなり前の席だったのですが、それでも聞き取れなかったところがあったのは、残念でした。
    寺山さんの言葉ひとつひとつを楽しみたかったので。
    雰囲気重視で、細かいセリフは重要ではないのかなあ・・・。

    意外だったのは、そんな中でも、剛くんの言葉が明瞭だったこと。

    どの台詞もしっかりとこちらの耳に入ってきました。

    「IZO」はDVDでしか観ていないのですが、「荒神」より数段の進歩を感じました。
    今回は舞台俳優として、さらに進化を遂げていると実感しました。

    寺島さんも流石。
    いい声でした。
    18歳・・・とい言われればそうも見える。
    何しろあの役は、そんじょそこらの若い女優さんには絶対に、そう絶対にできませんから。

    剛くんもそうですが、肌や声の張りだけを観れば、年齢は隠しようがありません。
    その辺もしっかり見える席でしたから。
    しかし、不思議なことに、そこは全く気になりませんでした。
    むしろ、純粋さや不安、怒りや憧れが、波のようにあふれ出るその存在が17歳を体現している
    そう感じて、17歳にしか見えないことが不思議な感覚でした。
    17歳だと思い込もうと、自己暗示にかけていたのかしら

    良くんは爪を噛む癖があるようで、不安な時とか考え事をしているときにそうします。
    客席の通路を使って演技をすることが多い舞台でした。
    通路から登場するシーンもありました。
    灰男の後ろについて歩く時にも、爪を噛んでいた良くん。
    その姿がかわいくてかわいくてしょうがなかったです。

    夏美と海の話をするシーンも好きです。
    テロリストとしての顔とはまた違い、目を輝かせる小さな子どものようでした。

    ラスト近くの公衆トイレの上で首つりをした男(人形ですけど)に語りかけるシーンも印象的でした。
    首をつった男は何を象徴していたのかなぁ。

    考えても答えは出ないと思います。
    そもそも、寺山さんも蜷川さんも「わかってたまるか」と思って創っているでしょうし・・・。
    「自由を愛していた」と語りかける良は、政治とは違う次元の開放や変革を希求していたことに自ら気付いたのでしょう。
    でも、その時の良がただただ天使のように見えたんですよね。
    首つりの人形が磔になったキリストに思えたからでしょうか。


    話の流れから、これは昭和33年のことらしいです。
    昭和15年生まれの夏美が18歳ですから。
    この2年後に私は生まれました。
    この時代の空気はこんな感じでした。

    以前TVで映画「3丁目の夕日」を観ましたが、「何だか違和感があるな。私の体感した昭和はこんなんじゃない。」と感じ、最後まで観ることができませんでした。
    この舞台の空気の方が、私にとってはあの時代のリアリティがありました。

    私は「安保肩車世代」ですから、父親の肩車に乗ったり、手をひかれたりしてデモにも行きました。
    (写真を観ての追記憶ですけど)
    今の福岡空港には当時板付基地がありましたので・・・。
    幼いころ住んでいた町は貧困層が多い地域で、在日の方々もたくさんいらっしゃいました。
    後で知ったんですけど。

    1幕のラスト
    良が灰男の存在を消す決意をしてピストルを掲げた時に、沖縄風にアレンジされた「インターナショナル」が流れた時は、ちょっと苦笑しました。
    「ここでこの曲
    これって戯曲にも書いてあるのかな。
    それとも、蜷川演出なのかな。
    蜷川演出らしいあざとさが見えて、苦笑しつつ「やっぱり蜷川~」と半分安心しました。
    あのお年でこれだけのエネルギッシュな作品を演出しようとする熱意には感服します。

    こういうのが、根っから好きなんですね。

    今回の舞台で森田剛の意外性を発見した方も多かったのでは
    うちの森田は見た目あんなですが、チンピラではありません。
    時に17歳の少年
    時に詩人
    時に妖精
    時に天使
    時においしいものを食べたことのない悲しい不良
    時に破天荒なで繊細な若武者
    時に素敵な金庫屋さん
    時に棋士
    時に・・・
    そしてその実態は・・・
    シャイで艶っぽいアイドルです。

    剛くんの次の舞台を期待しています。
    次も必ず、観に行くよ~

    Date: 2010.02.02 Category: 血は立ったまま眠っている  Comments (1) Trackbacks (0)

    森田剛の背中には羽根がある

    >るる様 

    まだ間に合いますよ~。
    「明けましておめでとうございます」

    今年も楽しいコメントお待ちしています。

    「お蔵入り」になってしまったコメントの数々も気になりますが・・・

    取り敢えず年末の坂本くんはめちゃくちゃかっこ良かったです!(激しく同意)
    「人生革命」では、ちょこっと歌っただけかと思っていたのですが、ちゃんと1曲歌ったんですね。
    しかもアウェイで・・・。
    再び軽く凹む。

    >娘は「あれはね合唱用でソロで本気出したらもっと凄いからね!」と説明

    ふむふむ・・・
    そうですね。
    ミュージカルの坂本さんは、あんなもんじゃないですからねぇ。

    >そして森光子ディナーショーのDVDを貸してくれました(半強制)

    森さんのディナーショーDVDに坂本さん映っているんですか?

    そこの基礎知識すら無い私です。
    良ろしかったら、どんな感じで登場しているのか教えてくださいませ。

    事務所関係のコンサートや舞台に行くのは半分仕事みたいなものでしょうが、完全オフの坂本さんは、見たいような見たくないような・・・。

    >この不景気の中、需要と供給の世界で毎年少ない日程でも
    舞台をやらせてもらえて幸せですよね(だからまだ何にも発表にナッテナイヨ)

    いや、やります!
    しかも新作。
    是が非でもやっていただきます!

    職場の近くの大崎のビジネスビル(ThinkParkTowerという名前のタイソウなビルです。)に、クオラスが入っているんですよ。
    近くを通るたび「坂本昌行の舞台頼むよ~!」と念を送っています。
    次回作がクオラスがらみとは限りませんが・・・。

    TVステーション 
    しっかり読みましたよ~。

    >40歳を目前に焦っているという坂本くん
    『「坂本昌行ここにいます!」という何かを提示できたら』と言っている坂本くんに
    是非!集大成としてソロCDを出して下さい。ソロコンもやって下さい。
    そして40歳前に死ぬほど歌って踊るミュージカルをやって下さい。
    今すぐ「企画書」を書いて事務所にじゃニーさんの所へ行って下さい。
    とファンレターを書きます!(つむつむ様!私いよいよ書きます!)


    ああ、私も書かなくちゃ。
    今年の目標が「ファンレターを書く」ですからね。

    >そして芝居がしたくてドラマを(今更)見始めた坂本くんに
    貴方はドラマより舞台!(まさか次の舞台はストレートじゃないよね?!)
    ピアノを練習している坂本くんに
    ピアノで弾き語りも良いけど歌い踊って!
    と伝えたいと思います。


    私もそこは、読みながら突っ込みました。

    もうTVドラマはいいからっ
    舞台に立って、舞台にっ

    ・・・と。
    >坂本昌行ソロアルバム豪華二枚組み
    初回限定盤<ミュージカル盤>
    DISC-Aおなじみのミュージカルナンバーを歌います
    DISC-B今までの曲と新曲
    今までのミュージカルのブックレット36P付

    初回限定盤、<ジャニーズ盤>
    DISC-Aジャニーズナンバーのカバー
    DISC-B今までの曲と新曲
    撮りおろし写真ブックレット36P付

    通常盤
    ボーナストラック3曲
    エイベックスに版権が多分全く無いのでただの妄想で終了(笑)

    妄想でもいい。
    人生に希望を!
    夢を!
    勇気を!

    妄想するのは自由ですからね。

    「血は立ったまま眠っている」ご覧になりましたか。

    “渋谷に行ったら、宮益坂を登る”
    というのは、坂本ファンの習性ですよね。

    >森田 剛は凄いです。私には17歳の妖精でした。

    まさにその通り。
    妖精でした。
    良くんの背中に透き通った羽根が見えました。

    それにびっくりしたのがね、剛くんの腕の長さ。
    今まであまり気にとめていなかったのですが。
    良くんが上手側を見て立つシーンがありまして(どこだったか憶えていないのですが)、下手端の私はその時彼の後姿を見ていたわけです。
    左の腕を少し後ろ斜めに下していたのですが、それを見て「『新・三銃士』のオープニングアニメーションのダルタニアンみたいだなぁ」と思いました。
    腕が細い割に手が大きいんですね。
    だから、余計にそう見えたのかも。
    あれだけ腕が長いからこそ、しなやかなダンスが踊れるんだな・・・と今更ながらに気付いた次第です。(遅いよっ!)

    >森田 剛の評価をあちらこちらで見るにつけ
    「そうですよ、今更なにを?!コンサートではまたまた違う魅力に溢れてるんですよー!」
    と叫んでいます。

    天才森田剛に世間の評価がちょっとずつ追いついてきていますね。
    もうすぐ「人間失格」も公開になりますし・・・。

    彼の真価を知るにはまだ数年かかりそうですが、数年後には「森田剛の時代が来る」と私は確信しています。

    「もののけ姫」もダメ「IZO」も辛かったという娘さんに「血は~」は大変だったでしょうね。
    舞台のDVD化を望むことの多い私ですが、さすがに「血は~」のDVD化は望みません。
    あれは、劇場という非日常でこそ体感できる世界。
    お茶の間で観るようなものじゃございませんです、はい。

    「時代遅れのコメント」なんてとんでもないです。
    るる様のコメントで、いろいろと触発されました。
    時間を見つけて「血は立ったまま眠っている」の感想をじわじわと書かせていただきます。
    気長にお待ちくださいね。

    Date: 2010.01.28 Category: 血は立ったまま眠っている  Comments (5) Trackbacks (0)

    バリバリのアングラ                  「血は立ったまま眠っている」その1

    昨日、剛くんの舞台
    「血は立ったまま眠っている」を観て来ました。

    たぶん、時間の関係で1回では書ききれないと思うので、とりあえずはその1ということで・・・。


    渋谷駅でハチ公口に降り立った私は、無意識に東口の方へ向かって歩き出していて、交差点も渡り、宮益坂を登りはじめようとした時やっと気付きました。

    あっ
    今日は青山劇場じゃないんだ・・・

    あわてて、まわれ右
    シアターコクーンに向かいました。

    坂を登る前で良かった・・・

    何だか「渋谷=青山劇場」というのが私の中にインプットされているみたいです。

    そして、本題の「血は立ったまま眠っている」

    いや~
    バリバリのアングラでした。

    とは言っても、私はアングラの本質を分かっていないのかもしれません。
    高校生の頃、当時全盛期を迎えていたアングラ演劇には違和感があり(田舎なので観る環境が無かったのもありますが)、アンチアングラ派でした。
    シェークスピアとか、アーサー・ミラー(「セールスマンの死」の滝沢修さん素敵だったなぁ)とか、チェーホフ等を観ている、ゴリゴリの新劇少女でした。
    したがって、アングラ演劇を観るのは初めて。

    苦手なアングラ&蜷川演出
    という二重の苦手要素があったため、「ちゃんと最後まで観られるかしら」という少々の不安と、「舞台の森田剛を目に焼き付けたい」という期待が混在したままこの日を迎え、坂本さんの舞台とはまた違った緊張感の中で開演を待ちました。

    ここからネタばれありますので、ご了承ください。







    開演5分前くらいにホリゾントの大きな扉が開いて、その奥には渋谷の風景が見える演出になっています。
    歩行者が歩いていたり、バスが走っていたり、納品の業者さんが入ってきたり、スタッフさんが横切ったり・・・
    この扉から赤旗を持った男性が勢いよく走り出てきて、旗を振るシーンで物語が始まります。

    あれ

    仲代達也さんが能登演劇堂でやった「マクベス」のパクリ

    劇の中盤、雨の中でずべ公の3人(葉っぱ・君子・ペギー)がドラム缶のたき火でうどんを食べるシーンを観ながら「マクベスの3人の魔女に似ているなぁ・・・」とぼんやり考えていたら、台詞の中に「マクベス」という言葉(犬の名前がマクベスでした)が出てきたので、思わず「ククク・・・」と笑ってしまいました。

    冒頭の仲代「マクベス」パクリは確信犯かしら

    旗を振りかざしていた男性たちが退場すると、騒々しい音楽と共に何も無い舞台に、倉庫シーンのトラックやベッド、劇中象徴的に使用される公衆トイレ、床屋の鏡や椅子等のセットがゴチャッとひしめくように配置されます。

    遠藤ミチロウさんのプロローグ的(テーマを言っちゃってる感もあり)な歌
    遠藤さんはこの物語で唯一客観的に人々を見ている張を演じています。
    寺山修司自身とも受け取れるこの張は、日常と非日常の狭間で常に孤独にいる人。
    彼のパンクな声が非常に良いです。

    そして、剛くん演じる良の登場。
    すでに、舞台上にあるベッドの上に毛布にくるまってそこにいるんです。
    私は下手端っこの前から3列目でしたので、目の前だったのですが、ネタばれ等事前の予備知識を一切入れて行かなかったので、まったく気がつきませんでした。

    すっと起き上がって良が目の前に現れた・・・。

    驚きました。

    17歳でした。

    そこにいるのは、まぎれもなく10代の少年でした。

    自衛隊本部の壁に「自由」と落書きするという自分がやってきた行為への冷めやらぬ興奮と、それを尊敬する灰男に褒めて欲しいという期待と不安がないまぜになって、小鹿のような少年でした。
    ベッドの上で膝小僧を抱いてうつむいている良
    その膝を抱く手に、即崩壊しましたね。
    剛くんの手って細いのでちょっと筋張っているのですが、それがいいんですよね。
    灰男に話しかけたり、灰男の言葉を聞いているときに、良の金色の髪の先が小刻みに震えるんですよ。
    これがまた、いい。

    良の純粋で、壊れやすいガラス細工のような目を観ているだけで、泣きそうになってしまい
    「始まった途端に泣いちゃまずいだろう・・・」と必死でこらえました。

    途中何度も、涙ぐみそうになり
    それは、ストーリーに触発されたのではなく、
    そこにいる良の存在に心が動かされたからです。



    Date: 2010.01.26 Category: 血は立ったまま眠っている  Comments (1) Trackbacks (0)
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    プロフィール

    ぽん

    Author:ぽん
    V6(ファンになって14年目)と
    ウルトラ(ファンになって49年)と
    ディズニーリゾート
    (足を運び始めて22年)
    様々なジャンルの舞台(はまって50年)から、
    日々の活力をもらっています。

    これらに共通するのは、「イマジネーションを喚起する一期一会の出会い」があることです。

    いくつになっても、自らのイマジネーションの泉を枯らさないために、ブログを書いています。

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